日本工学院専門学校の声優コースの評判は?
日本工学院は40年以上の教育実績がある専門学校です。
総合専門学校として幅広い分野の学科を持つ日本工学院ですが、声優の専門学校としてはどのような評判があるのでしょうか?日本工学院専門学校の声優・演劇科 声優コースの評判や特徴を見ていきましょう。
なお、日本工学院専門学校と東京工学院専門学校にはどちらも声優演劇科があり混同されがちですが、全く別の学校になります。間違えないように注意しましょう。
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日本工学院専門学校の声優コースの強み
日本工学院専門学校の声優コースは、蒲田校と八王子校にキャンパスがあります。
授業によって2つの校舎を使い分ける学校もありますが、日本工学院専門学校の声優コースでは、蒲田校か八王子校かをあらかじめ選択して入学します。
日本工学院専門学校の声優コースのメリットとともに、2つのキャンパスの違いについても見ていきましょう。
設備が充実している
出典:日本工学院専門学校公式サイト
日本工学院専門学校の声優コースは、蒲田校と八王子校のどちらも設備が充実していることで評判です。
両校に共通しているのは、録音スタジオや500人〜600人を収容できる大型ホール、稽古場などがあり、声優の練習やイベントが開催できる環境が整っていることです。
一方で、日本工学院専門学校の蒲田校と八王子校にはいくつか違いがあります。
日本工学院専門学校の蒲田校は駅近ですが、八王子校に比べてキャンパスや校舎は狭くなります。
蒲田校の特徴は、4,000名収容可能な地下多目的施設「日本工学院アリーナ」があることです。
出典:日本工学院専門学校公式サイト
日本工学院アリーナは、電動収納観客席をはじめ最新の舞台装置を完備し、大規模なコンサートや舞台公演に対応できます。
蒲田校には演出や音響など舞台づくりについて学べる学科もあり、アリーナ内の機材を使って授業が行われることもあります。
一方、八王子校は東京ドーム8個分の広さに、総合グラウンドやスポーツ施設があることが特徴です。
出典:日本工学院専門学校公式サイト
駅からバスを使って通学するなど不便な面もありますが、蒲田校に比べて10倍以上の広さがあり、ゆったりとした環境で学べる声優の専門学校です。ただし、八王子校には蒲田校ほど大型のアリーナはありません。
日本工学院専門学校の声優コースは、蒲田校と八王子校どちらも施設や設備面においては高い評価を得ています。
ただし、声優としての実力を付けてデビューを勝ち取るためには、設備以外にもカリキュラムやオーディション回数など、重要なチェックポイントがあります。
日本工学院専門学校の華やかな施設はモチベーションアップにつながりますが、声優としての実力を身に付けるためには、その他の項目についても比較検討することをおすすめします。
専門学校という学歴がつく
日本工学院専門学校は、専門学校として国に認可されている学校です。
日本工学院専門学校を卒業すると履歴書に「専門学校卒業」と書くことができて、通学定期などの学割を使うこともできます。
声優を養成する学校の中には無認可の学校もありますが、それらの学校は認可されなかったわけではなく、無認可校のメリットを活かすためにあえて無認可校という形を選んでいます。
無認可校は日本工学院専門学校のように履歴書に学歴を記載することはできませんが、以下のようなメリットがあります。
- カリキュラムを柔軟・迅速に変更できる
- 声優業界のトレンド・ニーズに合わせやすい
- 現役声優を講師に採用しやすい
専門学校ではカリキュラムを大幅に変えるのが難しく、クリアすべき規定も多くなります。
一方、無認可校では声優業界のトレンドに合わせて柔軟かつ迅速にカリキュラムを変更できます。
また、日本工学院のような専門学校では講師を採用する際の決まりごとが多く、実績や指導力のある講師であっても自由に採用することはできません。
一方、無認可校では実力のある講師を学校の判断で自由に採用することができます。
声優業界は非常に変化が早いので、業界のニーズやトレンドからズレた授業とならないように、あえて無認可という形をとっている学校もあります。
無認可校では実践的な授業が多く、声優デビュー実績が高い学校が多くなりますが、専門学校卒業という学歴が付かない点はデメリットになるでしょう。
日本工学院専門学校では専門学校卒業の学歴が付きますが、声優専門学校選びにおいて何を大切にするのかは人それぞれです。
学内オーディションがある
出典:日本工学院専門学校公式サイト
日本工学院専門学校の声優コースでは、芸能プロダクションや声優事務所、劇団など約80社の関係者を招き入れ、学内オーディションが行われます。
また、デビュー支援担当の教職員がいて、学外で行われるオーディション情報を提供しています。
とは言え、日本工学院専門学校はオーディション回数が多い声優専門学校とは言えません。
声優デビューを果たすにためには、オーディション合格が絶対条件です。
専門学校在学中にできるだけ多くのオーディションに参加することが、声優デビューのチャンスを掴めるかどうかの分かれ道とも言えます。
つまり、オーディションの開催数が声優デビューのチャンスの数と言えます。
オーディション回数が多いことで評判の声優専門校には、総合学院ヒューマンアカデミーがあります。
年間350回という業界でもトップクラスの声優オーディションの多さで、多くの学生が在学中に声優デビューを果たしています。
毎年、俳協や青二プロダクション、大沢事務所などの大手声優事務所に所属合格者を出していることもあり、高い評価を得ている声優の学校です。
声優専門校としてはそれほど歴史が長くはありませんが、勢いのある声優の学校と言えるでしょう。
声優専門学校の特色は様々です。声優になるために必要な環境が整っているかという点でも、日本工学院専門学校と他の学校を比較してみることをおすすめします。
日本工学院専門学校は評判が悪い?知っておきたいデメリット
日本工学院専門学校の声優コースには、良い評判だけではなく当然ながら悪い評判もあります。
日本工学院専門学校が自分にあった声優専門学校かどうかを見極めるためにも、悪い評判についても知っておくことが大切です。
学費が高い
日本工学院専門学校の声優コースは、充実の設備が評判の学校ではあるものの、その分学費は高くなります。
日本工学院専門学校の学科別の学費でも、声優コースは他の学科と比較して学費が高くなっています。
都内にある声優専門学校の学費は、おおよそ230万〜280万円程度が相場となっています。
日本工学院専門学校の声優コースの2年間でかかる学費総額はおおよそで270万円。さらに教材費が別途10万円ほど必要になります。
学校の立地が東京都心部ではないことを考えると、日本工学院専門学校の声優コースの学費は割高だと言えるでしょう。
また、入試において「AO入試」を選択すると入学金が減額になる声優専門学校はたくさんありますが、日本工学院専門学校の声優コースにはそのような特典もありません。
それらの要因から、日本工学院専門学校は学費が高いとの口コミもあります。
アクセスが悪い
出典:日本工学院専門学校公式サイト
日本工学院専門学校の声優コースは、JR蒲田駅とJR八王子駅にキャンパスがあり、どちらの学校も都心部から少し離れた立地となっています。
都内に住んでいる方であっても、日本工学院専門学校までの通学は乗り換えや通学時間からデメリットに感じるかもしれません。
放課後や空き時間を利用して、アルバイトやボイストレーニングなどの習い事に通いたい方にとっても、不便に感じることがあるでしょう。
特に、日本工学院の八王子キャンパスは駅からバスを利用する距離にあるため、新宿や恵比寿にある専門学校に比べて不便です。
また、日本工学院の八王子キャンパス付近はそれほど栄えた地域ではないため、ご飯を食べに行くにも友達と遊びに行くにも、何かと不便な立地です。
蒲田キャンパスに関しては、蒲田駅までのアクセスに不便さはありますが、学校は駅前にあるため一人暮らしやアルバイト探しに困ることは少ないかもしれません。
インターンシップの実施例が少ない
声優専門学校におけるインターンシップとは、学生に声優の職業体験をさせる取り組みのことです。
声優としてプロの現場を体験することで、学生のモチベーションアップや声優に必要な心構えを実践的に学べると評判の教育方法です。
インターンシップは多くの声優専門学校でカリキュラムに導入されていますが、定期的に全ての生徒を対象に実施できている専門学校は少ないのが現状です。
日本工学院専門学校の声優コースでもインターンシップがカリキュラムに導入されていますが、実際に声優の現場体験ができる生徒は多いとは言えません。
多くの声優専門学校のインターンシップでは、モブとして声優体験をする程度のものがほとんどです。
一方、本格的なインターンシップを行っている声優専門学校は、アニメ制作会社と提携していたり、専門学校が主体となってアニメ制作を行っています。
本格的なインターンシップで声優としての芸歴を積みたいのであれば、アミューズメントメディア総合学院のような学校がおすすめです。
アミューズメントメディア総合学院では、企業と共同でアニメ作品の制作を行っていて、声優志望の学生が出演できる環境を生み出しています。
また、インターンシップであっても報酬を受け取れる点もアミューズメントメディア総合学院の魅力です。
一般的には外部からの依頼を待つしかない声優業界のインターンシップですが、アミューズメントメディア総合学院では自発的に学生にチャンスが提供されています。
本格的なプロの現場で実践的に学びたいという声優志望の学生は、アミューズメントメディア総合学院のような声優専門学校を比較検討してみるのも良いでしょう。
声優コースのカリキュラムと授業内容
日本工学院専門学校の声優コースは、1年次には役者としての演技の基礎を学び、2年次には個々の才能に磨きをかけるといったカリキュラムになっています。
日本工学院専門学校の声優コースの主な授業内容は以下の通りです。
基礎演技
発声法・発音訓練など演技の基礎から学びます。
アフレコ
キャラクターの口の動きに合わせて声優がセリフをあてるアフレコの他に、先に声優が声の収録を行い、後にアニメーションを修正するプレスコの実習なども行います。
ヴォーカル
さまざまな種類のヴォーカルに取り組み、役者に必要な音感・リズム感・表現力を養います。
ダンス
バレエ・ジャズダンスなどを通じて、身体表現方法を学びながら体幹を鍛え、美しい姿勢を身につけます。
日本工学院専門学校 声優コースの講師
日本工学院専門学校の声優コースの講師は、舞台俳優や声優が務めています。
基本的には蒲田校と八王子校の講師は別になるため、指導を受けたいと思う講師がいる場合はどちらの校舎の講師なのか確認しておきましょう。
日本工学院専門学校の声優コースでは、一年次の最初は演劇の授業が多くなります。
そのため、全ての授業に関して声優の講師から学ぶわけではなく、俳優の講師から学ぶ授業も多くなります。
八王子校よりも蒲田校の方が声優の講師が多いといった口コミもありますが、年度によっても異なるため事前に日本工学院専門学校に確認しておくと良いでしょう。
アニメ出演経験の豊富な声優講師としては、「サザエさん」磯野波平役の茶風林先生や、「天地無用」魎呼役の折笠愛先生がいます。
日本工学院専門学校の卒業生
日本工学院専門学校の声優コースでは、長い歴史の中で声優業界に多くの卒業生を輩出してきました。
日本工学院専門学校を卒業後に声優養成所で学びなおした卒業生もたくさんいますが、卒業生の中には長きにわたって活躍している声優もいます。
以下に、日本工学院専門学校の声優コースの卒業生をご紹介します。
- 新谷 良子
- 清水 愛
- 江口 拓也
- 折笠 愛
- 菊池 正美
- 斎藤 桃子
- 間宮 康弘
- 井澤 詩織
- 近藤 唯
- 駒形 友梨
- 逢坂 良太
- 大野 柚布子
学費と授業料
学費が高いという口コミもある日本工学院専門学校の声優コース。
2年間で納める学費の総額は以下の通りです。
1年次 | 1,435,690円
(入学金20万円を含む) |
---|---|
2年次 | 1,250,000円 |
2年合計 | 2,685,690円 |
※2024年4月30日時点の情報です。
上記に加えて、教材費としておおよそ95,000円(2024年度の参考金額)が別途必要になります。
なお、日本工学院専門学校の蒲田校と八王子校は、設備や講師などに違いはありますが、学費や授業料については同額となっています。
日本工学院専門学校に入学するには?入試と偏差値について
日本工学院専門学校の声優コースに入学するには、どのような手続きを行い、どのような試験に合格する必要があるのでしょうか?
日本工学院専門学校の声優コースの入学方法は以下の3つです。それぞれの入試の選考方法と特徴を見ていきましょう。
なお、入学方法に関しては蒲田校も八王子校も同じ条件となっています。
AO入試
AO入試とは、学生のやる気や学習意欲により合否が決定される入学方法です。
日本工学院専門学校のAO入試の選考は、エントリー後に面談審査を行います。面談により「出願資格認定」を受けた方のみ出願可能で、出願受付順に書類選考を行い合否を決定します。
AO入学の特典としてエントリー費用は無料になりますが、選考料が20,000円必要です。また、他校のように入学金の減額などの特典ありません。
推薦入試
高校の指導教諭の推薦を受けた方、または日本工学院専門学校の学校長が認める学校の卒業見込みの学生に受験資格を与えられる入試方法です。
面接と書類審査を総合して合否が決定されます。
一般入試
日本工学院専門学校の声優コースの一般入試では、筆記試験は無く、面接と書類審査によって合否が決定します。
まとめ
日本工学院専門学校の声優コースは、蒲田校と八王子校の二つのキャンパスを持つ声優専門学校です。
両キャンパスとも設備環境が整っている一方で、学費の高さや東京都心部から離れた立地がデメリットとしてあげられる声優専門学校です。
日本工学院専門学校以外にも声優専門学校は十数校あるので、授業内容や卒業生実績も参考にしながら比較してみることをおすすめします。